パパ活アプリ

出会い系のセフレ
僕がパパ活アプリを始めたのは、高校時代からの悪友である杉山くんの勧めでした。
「やりたくなったら、俺はパパ活だな」と、あるパパ活アプリを紹介してもらったのです。そこにはうじゃうじゃとパパ活待ちの女の子がいました。
「もちろんパパ活だからお金はかかるけど、風俗よりは断然俺はこっちだな」と、杉山くんは常にこのアプリで相手を見つけている、とのことでした。
その時の正直な僕の感想は、お金に困っている女の子がこんなにいるんだなとのモノでした。僕も、結構な貧困層の家庭で育ちました。学校給食だけが僕の命をつないでくれたと言っても過言ではなく、家ではひと玉50円のキャベツを妹と分けて食べているような暮らしだったのです。挙句に、妹は空腹でフラフラしているところを車に撥ねられて亡くなりました。僕にとって貧乏は敵だったのです。だから、僕はパパ活アプリに並ぶパパ待ちの女の子の群れを見て、いつもお腹を空かせていた妹のことを思い出してしまったのです。
これが僕がパパ活を始めたきっかけでした。杉山くんのようにやりたい一心ではなくて、人助けのような感覚だったのです。
ところが実際に会ってみると、僕の想像はどこへやら、みんな結構普通でした。ここで言う普通とは一般的と言う意味です。どう見ても、幼少期の僕のように貧乏をこじらせているようには見えない。「お金は何に使うの?」と聞くと「欲しいコスメがあってー」とかそんな答えでした。
アルバイトを重ねてほぼ自力で高校を卒業して就職もして、ようやく普通の暮らしを手に入れた僕にしてみれば「何と贅沢な」です。杉山くんのように、パパ活は道楽として女の子と遊ぶものだという認識の方が正しいことに気づいた次第です。
そんな杉山くんから、お金の無心をされました。パパ活にハマり過ぎて借金を背負ったようでした。憐れなもんです。一度、僕のように貧乏と言う地獄を味わってみてほしいものです。
もっとも、見捨てられないのでパパ活とは縁を切る条件でお金を貸しました。パパ活とは、お金に余裕がある男に許される遊びです、今の僕みたいにね。
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